材料
酒を仕込むには良い素材が欠かせません。昔はその土地でとれる米や水を使用して醸造するのが常でした。現在では、厳選した材料をほかの土地に求めてもかまわないと思います。良いものを造るという理由の為に。

「木曽御岳山の自然水」は吟醸造りに最適な水

吟醸造りは低温発酵にて丁寧に仕込まれ、ここから華やかな香りやのど越しの良さが生まれます。そのため弊社では、ゆるやかな発酵を促すため、軟水できれいな「理想の水」を捜し求め、やがて「木曽御岳山の自然水」にたどり着きました。硬度9.7度(ミネラルウオーター計算法)は超軟水。採水地の開田高原から小鈴谷まで200kmの距離をローリーで運び、厳冬の寒造りに備えます。

優れた酒造好適米を選び、精米すること

米はやはり「山田錦」。特に大吟醸造りには兵庫産をはじめ、最高級の酒造好適米を買い付けます。また「夢山水」をはじめとする、地元愛知の優れた酒造好適米にもとりくんでいます。それらの酒造米は、自社工場にて機械にかけ、ゆっくり丁寧に精米をいたします。酒の命である原料米の処理は、他人の手にゆだねられません。

風光明媚な伊勢湾を望む小鈴谷の酒蔵

ここ知多半島は一年を通じて温暖な気候ですが、冬季には伊勢湾を渡って「伊吹おろし」と呼ばれる寒風が吹き、冷たく、また新鮮な空気を蔵に運んできます。厳冬の季節、蔵人たちが熟練の技で、厳選された米と水を使用してお酒を仕込みます。

古式木桶仕込の復活

かつて酒の仕込には木桶が使われてきましたが、昭和30年代より、ホーロータンクの普及により、瞬く間に、その伝統は消えてしまいました。その古き良き「木桶」の文化を後世に伝え、新しい清酒の価値を創造するため、弊社は半世紀ぶりに復活させました。古式醸造にのっとって造られた酒は、木桶に由来する独特な味わいが特徴です。ふくよかな香り、旨みと酸味が程よく調和した芳醇な味わい。商品として世に出るために熟成中です。